すごいぞ須川!たっぷり「天然水」そして「天然中和」

須川の豊かな水をめぐる。

①~⑦「須川散歩」 きれいな水を間近に感じる「笊森コース」①~⑤➡⑧~⑬➡⑥~⑦の順に

①須川ビジターセンター

栗駒登山の玄関口。栗駒国定公園に関する生態系や成り立ちなど、様々な情報がわかりやすく展示しており、一度立ち寄るだけで栗駒国定公園の知識が網羅できます。

②須川温泉源泉(強酸性)

pH 1.7の高い酸性値を持つ源泉。湧出した源泉は川となって「湯尻沢」に流れているが、自然の力で下流域では中和され飲み水として利用されている。

③おいらん風呂

水蒸気風呂(蒸し風呂)。温泉の硫黄臭を嫌うおいらんが入ったため「おいらん風呂」と言われています。須川温泉売店で専用のゴザを購入しての入浴してください。蒸し太郎も待ってます。

④展望台

『名残ヶ原』を一望することができる高台。岩の割れ目からは、豊富な水が地熱によって熱された水蒸気が吹き出しています。温かいいわに座ってみてはいかが?最初の休憩スポットに最適!

⑤名残ヶ原(酸性)

『名残ヶ原』を一望することができる高台。岩の割れ目からは、豊富な水が地熱によって熱された水蒸気が吹き出しています。温かいいわに座ってみてはいかが?最初の休憩スポットに最適!

⑥賽の碩〈さいのせき〉

火山性ガスが発生しているエリアのため、植生がほとんどなく、荒涼とした山肌が特徴。火山性ガスが普段当たらないエリアには植生があり、コントラストが印象的です。低い場所で立ち止まったり、しゃがんだりしないでください。

⑦地獄釜

須川高原では明治19年から三井鉱山が正式に硫黄採掘を開始しました。その採掘現場のあまりの過酷さから『地獄釜』と呼ばれる様になったのが名前の由来。

笊森コース

 

⑧ゼッタ沢(酸性)

酸性の水質の川が流れる沢。赤みを帯びた石と蒼々とした植生の色彩の迫力あるコントラストが印象的。苔花台分岐から比較的急な段差があるため、足元に注意して進んでください。

⑨三途の川(酸性)

名前の由来は、須川湖の水を飲み、三途の川で力尽き果てた人が多い。この川の水を飲み亡くなった人がいる。などの説があります。不純物も多いため飲めません。

⑩産沼〈うぶぬま〉(酸性)

過去の火山活動により生じた沼。は山頂ルートと笊森避難小屋へのルートとの分岐点。6月頃の溶け始めたブルーの氷がとてもきれい。

⑪磐井川〈いわいがわ〉源流(中性)

一関市中心部を流れる『磐井川』の源流。ゼッタ沢、三途の川、湯尻沢なども全てこの川と合流し一関中心部を流れ飲み水となり『北上川』と合流します。

⑫笊森〈ざるもり〉避難小屋

笊森ルートの目的地。秋には『神の絨毯』と呼ばれる紅葉の絶景ポイント。標高1355mで平成13年に出来た。
現在閉鎖されている『笊森コース登山道』は須川登山の表参道です。

⑬産女〈うぶすめ〉川源流エリア(中性)

きれいな水が湧いて『産女川』となるエリア。少し下流で2008年の『宮城・岩手内陸地震』の際『大崩落』が起き現在も治山工事が進められている。厳美町本寺で磐井川と合流する。

エコな須川

須川岳と一関市中心部の飲料水との関係は専門機関の調査はしていないので断言が出来ませんが、砂防・治山関連を除き「一関(磐井川関連)にはダムがない」という意味が須川岳が「水瓶」であるという意味の他に、中和力も素晴らしいということもお伝えしておきます。
 群馬 草津温泉・秋田 玉川温泉 等の排水は、ダムで多額の費用をかけ中和しています。草津温泉関連の「品木ダム」は主目的が「中和」ですが、「玉川ダム」は、かんがい用水や上水道などの水の安定供給も目的としています。つまり、ダムがなくても年中水が安定供給されさらにその水は須川温泉水含めかなりの量の酸性水が含まれているにも関わらず下流部に来るまでに自然の力で中和され市民の飲み水として使われていることは素晴らしいことであると供に、絶対にこの環境を破壊してはいけないと再認識し守り伝え続けていきたいと思いますので、皆様も気持ちの中だけでも結構ですのでご協力いただけたら幸いです。