机の上ではわからんことがある。
本日は行政の方々6名そして、民泊経営者2名そしてこれから民泊経営者2名で、一関エリアの民泊&隠れ観光地見学をしてきました。
視察という言葉はあまり好きではないので「見学」ということで・・・
真湯原生林からスタート!こちらには、須川の自然を守るために手厚い手入れをしてくださっている「NPO須川の自然を守る会」代表の方、温泉の事業者の方、観光関係の方4名が待っていてくださいました。時間はないものの原生林を散策して、施設の紹介などをしていただきました。
真湯といえば、須川温泉への通過地点というのが現状で、一ノ関駅から車で40分程度で行けて、白神山地!とまではいかないものの十分その雰囲気が味わえすぐ側に温泉もあり立派なコテージもある場所。「もっと活用したい」と私含め皆で訴えました!
次に「栗駒茶屋」見学、かなり広い客室を見せていただきました。
次に久保川イーハトーブ。代表の方に「ラムサール条約登録を目指す!」お話を聞き、このエリアではトンボが70種も確認されているということも教えていただきました。
待望の昼食「土木飯」を食べるべく「山笑亭」へ、到着すると「土木弁当」を、斎藤松月堂 社長様が配達兼ねて見学にいらしてました。私と魚介が苦手な参加者さんは「ひふみ弁当」を用意したのですが、一部の方から「そっちのほうが良い!」とか空気を読まない発言が・・・ひふみ弁当は普通に一ノ関駅で買えるからそっちで買ってください・・・ということで・・・オーナー及川さんは、芸術村にしたいというお話も。ここには穏やかで人懐っこいシェパードがいるのですが、中には、自分もこの辺に引っ越してシェパード飼いたい!とか申す方も・・
食後は、年に2回しか焼かないデカイ焼き物窯を見学しました。24時間3日間かけて焼く大変さもお伝えしました。
その後、先日の土木旅で見学した、吸川排水路見学へ、「行政の行政による行政+一般人のための見学会」を開催しました。別ジャンルの仕事を余り見ることもないので良い機会ではないかと勝手に思ってました。縦割り行政は当分無くなりそうもないのでこういう形ででも、観光関係と土木関係が情報共有するのは大事大事大事です。夢はトンネル内バス走行という話もちらっとして・・・
そんでもって、次は、柵の瀬橋 経由の私の大好きな 矢ノ森金山へ!!ここでは、コウモリくんと戯れました。皆さんの靴どろどろにしてすいません。
あっ写真とって無い・・・
その後移動30分のオーナーが「来月は正式オープンする」とかなり前からいい続けている「民泊薄衣」へ。良いんです。来月という月は永遠にあるんですから。行政の方々、ここに来るのは全員初めてで施設を見てびっくり!かなりお気に入りのご様子で、送別会をここでやる!とかいいつつ一人あたりの経費を計算してたりなんかして・・・こういう柔らかい方々がいらっしゃると安心します。
まるく 権限で「本日限りこの施設を100万円でお売りします」と言いましたが、あいにく現金100万円を持ち歩いている方はいらっしゃらず契約には至りませんでした。 毎度余計なことばっか言ってすいません。特に反省はしてません。これからも続けます。
最後は、お約束の「またきたい」はい、普通の家です。到着すると、建物には食いつかず、ポルシェ、納屋のバイクに食いついてました。日本人なら当然です「だって、普通の家だもの」とはいえ、内部?の、無人?セルフ?販売所!ケロ平ガチャ!民泊といえど、居住スペースとお客様スペースを可能な限り隔離している点などには感心しておりました。
今回、初めて観光関係の部署に配属された方、岩手県南エリアの民泊施設を見学したい方などに参加していただきました。実際「民泊」と一言で言っても、ホテルと旅館が全く違うように、民泊にも特徴があり「民泊」という一括りにはできないことはわかっていただけたと思います。
ゲストハウス、ペンション、民泊、民宿 名称いろいろ、法律的にも 旅館、ホテル、簡易宿所、民泊新法、特例農家民宿 といろいろです。その違いを分かる必要はあまりないと思いますが、観光行政を行う上で定員10名程度の小規模な宿泊施設には無数の特徴がありそれにより泊まるお客様が違うということは少しは伝えられたのかな?と思います。「またきたい」などは、集客に関してはオンラインの旅行会社(ブッキング・ドットコム等)を活用して、本格開業から半年ちょっとで外国人環境客が多く訪れる宿になりました。その中には、本気の古民家。ではなく 昭和の普通の日本家屋に泊まってみたいために訪れる方が多いです。「古民家薄衣」はまだ本稼働はしていないものの、武家屋敷のような歴史が古い本気の古民家に泊まりたい方が訪れることになるでしょう。
外国人観光客の殆どは公共交通機関でいらっしゃいます。とかく「2次交通が無いから」「本数が少ないから」とか、言い訳する方が多いのですが、話を真湯原生林に戻して考えると、一ノ関駅からバスは来ています。 9時に一ノ関駅を出たバスは10時に真湯に着きます。帰りは午後5時に出発します。その間7時間。散策してお昼食べて温泉入って楽しめます。現状7時間滞在してもらうまでの魅力がないのは事実であることは否定できません。しかし、真湯エリアにはちょっと一工夫でそれを出せる要素はあります。たとえとして、自然ガイドに常駐して頂きいつでも気楽にガイドをお願いできるような環境を作るというのも1つでないかと思います。もちろん人件費はかかります。ただ、○△キャンペーン!みたい、な「うん百万かかる物を1つやめれば」出でくるお金だとも思います。観光行政の花火は「大会でドカーンと尺玉を派手に上げる」のもいいと思いますが、「手持ちの花火をたくさん用意」して、いつでも気軽に楽しめる環境づくりも必要だと思います。
インバウンドのお客様。大規模な誘客作戦で沢山いらしてます、ただ受け入れ態勢が出来ていない部分がかなりあることも間違いありませんせっかく選んできてくださった方に嫌な思いはさせたくありません。
今回の見学会。行政の方々と我々の考えが一致して良い方向へ進むことを願います。すべてが一致することはありえませんので少しだけでも・・・